メジュゴリエの偽聖母

カトリックの一部の者が惑わされている私的啓示「メジュゴリエの聖母」は神からのものではありません。それは公にも私にも容易に確認ができます。

ファチマとメジュゴリエの比較 1:8 メッセージ(ファチマ)

13メッセージ

 ファチマのメッセージは全くカトリック的です。

 1917年7月13日、聖母がされた第三回目の御出現の模様を、ルチアはこう書いています。

 「この光景は一瞬間しか続きませんでした。私達の天の良きお母様が、最初の御出現の時に私達を天国に連れていくと約束されたおかげでです。もしそれがなかったら、おののきと恐れのために死んでいたことでしょう。

 恐れのあまり、助けを求めるかのように私達は聖母に向かって目を上げました。聖母は優しく悲しそうにこう言いました。

『あなたたちはかわいそうな罪人たちが行く地獄を見ました。彼らを救うために、天主はこの世に私の汚れ無き御心に対する信心を確立するように望んでいます。もし私があなたたちにこれから言うことを人が実行するなら多くの霊魂たちは救われ平和になるでしょう。・・・』」

 これが第一の秘密です。

 そして、第二の秘密が始まります。聖母は、汚れなき御心に対する信心を、世界の救いと、平和の条件の最終の手段として提示されます。

「もし私があなたたちにこれから言うことを人が実行するなら多くの霊魂たちは救われ平和になるでしょう。

 戦争は終わるでしょう。しかし、もし天主を侮辱することを止めないなら、ピオ11世の統治下で別の更にひどい戦争が起こるでしょう。

 あなたたちが、知らざる光によって照らされた夜を見るとき、天主がこの世をその罪のために戦争と飢饉、教会と教皇に対する迫害を使って罰を下そうという大いなる印を天主様があなたたちに下さっているのだと言うことを知りなさい。

 これを避けるために私はロシアを私の汚れ無き御心に奉献することと、月の初土曜日に償いの聖体拝領をすることとを求めに来るでしょう。

 もし人が私の要求を聞くなら、ロシアは回心し平和がやってくるでしょう。さもなければロシアはその誤謬を世界中に広め、戦争と教会に対する迫害とをもって挑発するでしょう。多くの善良なものが殉教し、教皇様は多く苦しまねばならないでしょう。無くなってしまう国々もあるでしょう。」

 ここで第三の秘密が来ます。

ポルトガルでは信仰のそのドグマが常に守られるでしょう。等々[ママ]」

 この部分は1943-44年に書かれ、1957年にはヴァチカンに運ばれています。ピオ12世はこのことを知っていたがこれを読もうとはしませんでした。ヨハネ23世はこれを読みました。内容は、もはや世界の平和のことでも原爆のことでもありません。教会に関することです。カトリック教会にとって一番重大なこと、すなわち、公会議前後から始まった信仰の喪失の危機に関わることです。

 ファチマの第三の秘密は、教会の牧者たちが信仰を失ってしまうこと、教会の指導者たちの罰、聖母と悪魔との決定的な戦いの告知、サタンの時が来たことの告知、最後の時の大離教の時が来たことの告知です。

 聖書に預言されていたとおり、特に黙示録の12-13章に書かれているとおり、ファチマの秘密の内容は、これに一致します。

 しかし、この「悪魔的な方針の間違い(diabolic desorientation)」が終わりますと、カトリック復興の素晴らしい時代が来ることでしょう。これは、無条件の約束です。

 「最後には、私の汚れ無き御心が勝利を収めるでしょう。教皇様は私にロシアを奉献するでしょう。そしてロシアは回心するでしょう。そして世界には平和の一時期が与えられるでしょう。」

「ファチマのメッセージは、呼びかけであり、希望であり、この黙示録的な時代における救いです。ファチマは諸国の希望になりました。」「丁度パレ・ル・モニアルがイエズスの聖心の信心のためにあったように、ファチマは、マリアの汚れなき御心の信心のためにあるでしょう。ファチマは、或る意味で、パレ・ル・モニアルの続き、いやむしろ、その結論です。ファチマは、天主が贖いのみ業において一つに結びつけた二つの聖心を、堅く結びつけるものです。」(Cardinal Cerejeira)

 そうです、ファチマは、聖カタリナ・ラブレーに伝えられた「汚れなき仲介者たる聖母」のことを想起させます。その意味で、リュ・ド・バックの御出現の続きでもあります。

 ファチマは、聖ルイ・マリ・グリニョン・ド・モンフォールと、聖マクシミリアノ・コルベによって伝えられたマリア論の確認です。聖母マリアが全ての聖寵の仲介者であるという教えの確認なのです。

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