メジュゴリエの偽聖母

カトリックの一部の者が惑わされている私的啓示「メジュゴリエの聖母」は神からのものではありません。それは公にも私にも容易に確認ができます。

2:7 カスリン・クールマンの教え

第2部メジュゴリエ

7カスリン・クールマンの教え(霊の識別:2-7)

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 オコーナー神父の本には、度々、アン・アルボル(Ann Arbor)の集団についてのことが言及されます。我々は今ここに、聖霊降臨運動に典型的な一つのエピソードを載せ、この項を終えることにしましょう。これはロランタン神父の前掲書に基づいています。

 1974年6月1日、アン・アルボルのカリスマ運動の人々は「癒し」をするためにカスリン・クールマン(Kathryn Kuhlman)と言う、プレスビテリアン(長老派のセクト)の女性を招きました。ロランタンの言うことを聞きましょう。

「人々は朝の5時から集まる。私たちが8時半頃に到着すると、2500人の人で教会は一杯であった。…約束の時間に、中年の背の高く痩せた女性であるカスリン・クールマンは色鮮やかな長いヒラヒラしたチュニックを着て、格好をつけて立ち振る舞う。会衆は拍手喝采するが、彼女はすぐに『主を褒めたたえよ』と言う。しぐさでリズムをつけた歌が歌われる。人々は近づく。まず糖尿病の人。彼女が彼らに触ると彼らはひっくりかえる。それを倒れないように支えていた2人の男性たちも、触られると倒れそうになる。とくに彼らが疲れてくると。彼女は何人かを医者に見せるように送る。病人が倒れると彼女は頻繁にこう繰り返した。“What a power!"(何という力!)しかし彼女はこう言う。『あなたがたを癒すのはカスリン・クールマンではなく、主であります。主のみであるということを覚えてください。』[しかし、多くの人は、“Healing service"(癒しのサービス)をうけて、天主よりも彼女を信じた、とロランタン神父はいう。]次に、別の病気の人々が続く。カナダ人のカトリックの2人のシスターたち。彼女はこの2人のうち一人の難聴を癒し、もう一人の目の悪いのを癒した。シスターたちは喜びの余り泣く。何と言って感謝してよいのか分からない。」

 カスリン・クールマンは群衆の真ん中を通り過ぎます。彼女は参加者に触れます。幾人かが倒れます。彼女は祝福します。ステージの上にいる女に彼女は言います。「そこにいるあなた、あなたの子宮ガンは治りました。あしたお医者さんのところに行きなさい。」

 癒しがあるたびごとに、彼女はその病人がどの教会に属しているかを聞いていました。そして自分の所属の教会に忠実を守るようにと勧めていました。どこの教会にも属していないこの女には、彼女はこう言いました。「天主様がどんなによいお方か分かったでしょう。感謝するのを忘れないでください。自分の好きな教会をひとつ選んでそこに所属しなさい。」

 カスリン・クールマンのこの言葉を見ますと、フリーメーソンの教義を明確に支持しているのに気が付きます。つまり、フリーメーソンとともに、彼女はすべての宗教はどれも同じで価値がある、だから好きなように宗教を選べ、霊はどこにでもいる、と言うのです。

 フランスにある「ユダの獅子(Lion de Juda)」というグループの創立者、ブラザー・エフライムは、このカスリン・クールマンの下で教えを受けようと、わざわざ米国に行っています。彼はこのプレスビテリアンの女性を、イエズス・キリストの新しい御托身であるかのように考えています。彼はこう言います。

「長老派教会のアメリカ人の私たちの兄弟によって、信仰の賜物が私たちに伝わりました[!!]。(Les pluies de l'arriere-saison, naissance d'une communaut nouvelle, p25, Ed. Fayard, 1985, in Medjugorjie en toute verite)

 カスリン・クールマンと同じ不思議の力を受けたカナダ人のカリスマ運動推進者、メデュゴーリエ支持者エミリアン・タルディフ神父(P. Emilien Tardif)は、クールマンと同じスタイルの祈りと癒しの集会を組織しています。タルディフ神父は、プロテスタントの教会でも、カトリックの教会でも、ペンテコステの運動を進めています。「新しい道の共同体(Communaute du Chemin neuf)」の創立者は、「霊は、…我らの禁止と我らの教会の垣根を越えて世界中に広まったが、それは、按手から按手による国際的・諸宗教の集いでの中でのことであった。」と書いています。

 まさに、それこそこの運動が奇妙で不気味なものである理由です。そしてこれこそがこの運動が反カトリック的であり、私たちの主イエズスの教えに反していると、私たちが主張する理由です。

 我々は残念なことに次の書物を入手していません。しかし聖霊降臨運動についてのカトリックの教えをよくまとめたすばらしい本だと聞いています。読者諸賢の中にこの本を日本の人々に紹介してくださる方がおられれば、我々は本当に幸いです。

Connaissance elementaire du Renouveau charismatique. Aout 1985, 150 pages: Action familiale et scolaire, 31, rue Rennequin, F-75017 Paris, FRANCE.

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