メジュゴリエの偽聖母

カトリックの一部の者が惑わされている私的啓示「メジュゴリエの聖母」は神からのものではありません。それは公にも私にも容易に確認ができます。

メジュゴリエの偽聖母

警告!メジュゴリエの偽聖母
 
※純粋な聖母への愛ゆえに、メジュゴリエの聖母を愛しておられる、信者の皆様を責めたり、非難したり、するような目的は、一切ありません。ただ、自分たちの欲望と私腹を肥やすために、聖母の聖なる御名を利用し、神を侮辱し、信者の皆様の純粋な聖母への愛を無惨にも踏みにじっている、偽幻視者6人と数々の悪事を働き、神と教会を裏切っている、あのフランシスコ会の神父達の事実を知って下さい。(日本や他の地域のフランシスコ会は、全く関係ありません)
 
そして、一日でも早く、その偽りに気づき、メジュゴリエと言う、今世紀最大のペテンから、離れ、正しい聖母信心を歩んで下さい。教会が許可している、ルルドやファティマの聖母などを信じ、神の御母のお望みを日々、果たして下さい。
イエズスの御母であり、私達の母でもある、優しき聖母マリアに、純粋な愛ゆえにメジュゴリエの聖母を愛している人々をお捧げします。そして一日も早く、この偽りの出現から、離れるお恵みを聖母を通じて神に願います。また、聖母を利用し、侮辱し、神の代理者でもある司教様を罵り続けた人々の罪の償いと僕自身の罪の償いとして、ここに、メジュゴリエの偽聖母出現の真実の一部を公表いたします。
 
 
教会の公式見解
このメジュゴリエについて、教会は、なんと言っているのでしょうか? 
1987年に、まず、ユーゴ司教協議会会長クハリック枢機卿とザニチ司教の署名のもと、「メジュゴリエへの超自然的性格に動機付けられる巡礼、その他の表明行為を組織したりすることは、許されない」と、公式に発表されました。(オッセルヴァトーレ・ロマーノ 1987年2月23日の記事)
 
モスタル教区のザニチ司教様は、同じく1987年に、調査の結果、超自然性な物は、何もなかったと発表されました。また1990年には、メジュゴリエの事実を詳細に報告した声明も公に発表されております。
そして1991年、旧ユーゴの司教団も、同じく、この出現を否定しました。
ザニチ司教様の引退後、モスタルの教区長に任命された、ラトゥコ・ペリッチ司教様は、どうでしょうか?もちろん、彼も、強力にこの偽出現に反対しておられます。(注・ペリッチ司教・・・ここの教区長に任命される前は、ローマの教皇クロアチア神学院院長を務めてこられました)
このペリッチ司教様のお考えをご覧下さい。
 
モスタル教区の教区報「Krkva na kamena」(The Church on the Rock)の1994年2月号より。
(ペリッチ司教様のインタビューからの抜粋)
「彼(前・モスタル司教のザニチ司教様)が、行ったことは、真実を掘り起こし、偽りを暴くためでした。10年にわたる、彼の責務において、彼が最も、満足したのは、1991年、ユーゴの司教団が、「調査の結果、超自然的出現とか、啓示があるとは、考えられない」と、宣言したときのことでしょう。
これは、例外的に、明瞭な教会法的裁決であり、それは、1981年以来、聖母を、いつ、そしてどこで見たと称する者が誰であっても、それを否定するものです。司教団の裁決は、別種の裁決がない限り、私にとって権限であり、拘束力のある教えです」
 
なお、ペリッチ司教様は、1998年2月6日にも、「それ(メジュゴリエ)は超自然の現象ではないことが判明している」と宣言しておられます。
 
 
ローマの見解
1996年6月フランス・ランジュのレオン・タヴェデル司教様の質問に答えて、教理省秘書タルチジオ・ベルトーネ大司教様は、ユーゴスラヴィア司教協議会による1991年の報告を引用し、「メジュゴリエへの公的巡礼は、組織されてはなりません。そのような巡礼団は裁治権のある司教たちが決定したことに反するからです」と、公的巡礼を否定されました。
 
1996年6月19日、バチカン広報担当秘書ホアキン・ナバロ・バル氏は「教会の教えに則る健全なマリア信心」を推進する必要があると発言しています。彼が強調したのは、すでに終了した調査に従えばメジュゴリエにおける出現とか啓示に超自然的性格がないということです。メジュゴリエに巡礼する信者たちのしかるべき霊的指導はその地方を管轄する司教の仕事であり、ローマは口が酸っぱくなるほどこの件に関して管轄権があるのはモスタルの司教であると繰り返しています。
 
教理省長官ヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿の秘書であるチャールス・ブラウン神父は、出現に関して聖座が当該裁治権者が認めるまでは決して口出ししない、と記者たちに告げています。
その上、モスタルのラトゥコ・ペリッチ司教、前任者パヴァオ・ザニチ司教、旧ユーゴ司教協議会も、1991年にメジュゴリエで超自然的なことが何も起きていないと宣言しているので、バチカンは何らかの声明を出す必要性を認めていません。
 
教皇ラッツィンガー枢機卿が、一連の出現の真正性を認めているかのような印象を与える(ローランタン神父らの本から)引用されたものを見られた、ラッツィンガー枢機卿の手紙による、お答え。 
「私と教皇の言葉を引用したことになっている文章は、想像の産物にしか過ぎません」
1998年7月22日 教理省長官 ヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿
 
 
 
従順のない所に徳はない。徳のない所に善は無い。善のない所に愛は無い。
愛の無い所に神はいない。神のいない所に天国は無い。聖ピオ神父の言葉
 
 
 
不従順の歴史と、それを擁護する偽聖母

ここの神父達の不従順は、1968年(昭和43年)に始まりました。この年、バチカンは、ここのフランシスコ会の神父達に、5つの小教区を司教側に引き渡すよう命じました。しかし、彼らは、2つだけ、引き渡しただけでした。この後、話し合いが続けられ、75年に、この件について、新たな命令がバチカンから出ましたが、今度は、公的に集団で、この命令に不服を申し立てました。
このため、罰として、ここの管区自体と管区長は、権威を奪われ、同時に、フランシスコ会の総長選挙においての投票権も奪われました。そして、ここは、総長自身により、統括されることになりました。
 
日本で発行されている、メジュゴリエ関係の本には、出現当初、2人の若い神父が、追放されると言う話が出てきます。そして、彼らの本の中では、ザニチ司教様が、罵られ、読んだ者にとっては、あたかも、聖母嫌いの合理主義者、やりたい放題のわがまま司教というイメージすら抱いてしまうほどです。
しかし、それは、本当の話でしょうか? それでは、以下に記す事実をご覧下さい。
 
ヴェゴ、プリシナ両神父に対し、彼らの長上である、(ザニチ司教からでは、無く)ローマの本部の方から、教会を教区司祭に引き渡すように、命令が出ていました。しかし、彼らは、これを拒み、そこに居座り続けました。(この命令は、ザニチ司教様の着座前から、準備されていました)
彼らが、あまりにも不従順なので、ついに、1981年4月に、フランシスコ会会長総代理、オノリウス神父より、ヴェゴ、プリシナ両神父に対し、聖職停止命令が出ました。(ザニチ司教からの命令では、ありません)
 
そして、聖霊刷新運動での、タルディ神父とシスター・ブリージ・マッケナの奇妙な予言に端を発する、この偽聖母出現が6月から始まります。
(1981年5月、ローマで開かれた、この聖霊刷新運動のセミナーに参加した、トミスラブ・ヴラシッチ神父は、タルディ神父から、聖霊からの預言???として、「恐れるにおよばない、私は、お前に御母をつかわす」そして、シスター・ブリージ・マッケナは、ヴラシッチ神父が予言者のように、群衆の真ん中に座っている姿を見た、と言う、奇妙な予言を受けた。しかし、彼は、この偉大な恵みにふさわしい人物であろうか? 実は、彼自身も、とんでもない罪を犯しており、ここでは、公表しませんが、とてもこの恵みにふさわしい人物では、ありません。それにしても、この奇妙な予言や幻視を与える、この運動の正体は、一体何者なのでしょうか?)
 
そして81年12月11日以降、ザニチ司教様は、何も命令も出していないにも関わらず、ここの偽聖母は、司教が悪い、全ての責任は、司教にあるなどと言い、両神父は、潔白だと、合計13回も、繰り返しました。おまけに、司教には、天罰が下るという脅しもありました。
1982年4月29日、ついに、教皇様の直接の指示により、フランシスコ会の総長より、両神父の追放命令が出ました。これが、あの話の事実です。ごらんの通り、司教様は、やりたい放題なんてしていません。彼らに対する命令は、全て、彼らの長上である、ローマのフランシスコ会の本部から、出ています。あれほどメジュゴリエの偽聖母に責めら、罵られた司教様のどこが悪いのでしょうか?
 
(ちなみにヴェゴ神父の書いた、祈祷書は、世界中で、この偽出現を支持する祈祷グループの間で使われておりますが、この人物の真実は、と言えば、彼は、修道女を誘惑し、妊娠させてしまったので、今は、還俗し、結婚、5人の子供に恵まれています。彼は、今、メジュゴリエセンターで働いています。こんな事を書かねばならないのは、彼個人の罪を責める為ではなく、このような神父を「潔白」だと主張した、ここの偽聖母を偽りを暴く為です)
 
なお、上記の小教区引き渡し問題は、長らく決着が付きませんでした。それで、バチカンは、フランシスコ会の総長、ビニ神父に対し、最終決定を下すよう、命じましたが、それでも決着が付きませんでした。それで、ペリッチ司教、ビニ神父の両者をバチカンに呼び、98年11月10日に、モスタル教区で働いていた全てのフランシスコ会士は、全員退去することになり、同時に諸教会は、司教に引き渡す、と言う、最終命令が出ました。また同日、フランシスコ会の総長より、バルバリッチ、ラドス両神父が、同会より、追放されていたことが発表されました。1999年2月21日付で、それらの決定事項が、正式に発表され、現在、モスタル教区では、全ての小教区が教区司祭に入れ替わっています。
 
 
心から熱心な人たちが私を誤解し、私を聖母の敵であると思い込んでいる事も知っています。
私は、何度もルルドや、その他教会が認めている御出現の場所に巡礼しております。
私がおこなっている事は真理と教会の擁護に他なりません。その為に私は命を捧げる事ができる事を神に祈っています。 (ザニチ司教様の1990年の声明より)
 

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メッセージのねつ造 (ドイツのカメラマン、ウォルター氏により撮影された)
 
          
 
1.ヴラシッチ神父とマリア・パヴロヴィッチが今日発表するための「天からのメッセージ」を書いている間、イヴァンが戸口を警戒している。 2.偽幻視者マリア・パヴロヴィッチが腰をかがめてヴラシッチ神父の「メッセージ」に何か付け加える。イヴァンはその間も戸口の警戒を続ける。 3.偽幻視者マリア・パヴロヴィッチが彼女の秘密裏の協力を撮影しているドイツ人カメラマン(Walter Furhoff氏)に気づき驚く。
 
(写真についての、より詳細な説明)
1.この写真と次の2枚の写真はドイツ人写真家ウォルター・フルホフ氏が撮影したものです。彼は1983年以来、メジュゴリエには、40回も通い詰めています。はじめは、巡礼者として、そこを訪れていましたが、いわゆるメジュゴリエの出現が本物であるどころか、金、権力、名誉目当ての大がかりで意図的な詐欺行為であることを知るようになりました。
 
摂理に導かれて、ウォルター・フルホフ氏は、フランシスコ会士のヴラシッチ神父が、「天からのメッセージ」をメジュゴリエの偽幻視者と共謀して作成していることを知るようになり、それが止めどもなく続けられる事に怒りを感じて、彼は、ある夜、彼らがこの悪事を働いている現場がカーテンはあるものの、窓越しに見える司祭館の窓枠によじ登り、これらの写真の撮影に成功しました。
 
この写真を撮影できた夜、見つかる前に彼はヴラシッチ神父と二人の「偽幻視者」が共謀している現場の写真を何枚か撮影する事に成功しました。
 
写真1は、これら陰謀の現場を押さえた3枚の写真の1枚目。ヴラシッチ神父が机に向かって何か書いていると、女性の偽幻視者マリア・パヴロヴィッチが右側に立ち、それを見ています。大金持ちになった「偽幻視者」イヴァンが背後に座って、自分たちの陰謀を邪魔しかねない侵入者を警戒しています。窓のカーテンがあるために写真には白い筋が写っています。二人の「偽幻視者たち」に見守られて、ヴラシッチ神父が「天からのメッセージ」を作成しています。
 
2.写真家ウォルター・フルホフ氏が自分の発見をザニッチ司教様に報告すると、司教様は、当然驚き、憂慮しました。これらの写真に添えるための証明書を要請しました。酔っぱらいとして知られるヤコブの叔父に投石され、イヴァンには死の脅迫を受けたフルホフ氏は傷を癒す為に、ドイツに帰国しました。司教様が後に沈黙に追い込まれたとき、これらの写真は、その他の不利な証拠と共に、適切な機会が来るまで、金庫にしまい込まれました。フルホフ氏はメジュゴリエでの詐欺行為に関する膨大なデータを他にも所有しています。
 
フルホフ氏は1998年ラッツィンガー枢機卿から、自分と教皇様がメジュゴリエに関して言ったと伝えられていることは「空想の産物」であると書かれた手紙を受け取っています。
 
写真2は、女性の「偽幻視者」マリア・パヴロヴィッチがメジュゴリエ発「その日のメッセージ」に何かを付け加え、ヴラシッチ神父は、忍耐強く彼女の挿入を書き加えています。「偽幻視者」マリア・パヴロヴィッチが、もう一つのその日の「メッセージ」を作成するヴラシッチ神父に助言しています。
 
3.マリアが、外から聞こえてきた物音に気づき、驚く。窓の外を見て、胸に手を当てる。ウォルター氏を発見したのは彼女でした。偽幻視者たちは、何も言いませんでしたが、ヴラシッチ神父と他のフランシスコ会士たちが写真家と対決しました。「貴様、何をしているのだ?」と彼は言いました。「私が何をしているかは、問題ではない。あなたたちが何をしているか?の方こそ問題ではないか? あなた達は、みんなを欺いている」
 
フルホフ氏が紙に何を書いてあるか調べるためにそれを見せるように要求すると、フランシスコ会士たちはどなりつけました。「貴様、私達が何者であると思っているのかね?嘘つきか魔術師であると思っているのか?」 ウォルターは、「なぜ、あなたたちはそんなことをするのですか? 隠すものがなければ、その紙を見せて下さいよ」
 
その夜以来、ウォルター氏とフランシスコ会士たちの関係は急速に悪化しました。彼は、後をつけられ、追い出され、尋問され、出現の時間になると教会や香部屋に接近することを禁止されました。
 
写真3は、女性の偽幻視者マリア・パヴロヴィッチが、フルホフ氏が窓枠で、たてた物音を聞きつけ、窓のカーテンを通して、彼女が「メッセージ」を受けている(つまり、ねつ造している)現場を撮影しているのを見て、胸に手を当てている所です。
「偽幻視者」マリア・パヴロヴィッチが窓枠にいる勇敢なカメラマンを見て驚く。   
 
 
1990年の声明について
ザニチ司教様の1990年の声明には、詳細に、ここでの全ての出来事が公表されております。それには、偽幻視者達の嘘や矛盾を証明する為に、内容が細かい会話にまで、及んでいるので、人によっては、疑念を抱く人もいるかも知れませんが、ザニチ司教様の所には、彼らと司教様御自身の会話を録音した、かなりの量のカセットテープ、手紙、日記、文章などの証拠が数多くあるので、この声明の内容を否定することは、不可能です。バチカンも、これらの会話を録音したテープの存在も知っています。
 
 
偽幻視者達の豪華な生活
ルルドの聖ベルナデッタやファティマのルチアなどの生活は、大変質素であり、そしてまた、教会に対しても、長上に対しても大変従順であり、謙虚でもあります。ところが、メジュゴリエの幻視者達は、どうでしょうか? 結論から言えば、丁度、彼らの生活は、聖ベルナデッタやルチアと、まるで逆の生活であるとしか、言わざるを得ません。彼らは、司教の正当な命令を無視しています。彼らは、最初から、不従順であり、司教に対しても、平気で嘘をつきます。
 
彼らの生活は、貧しいでしょうか? いいえ、これも聖ベルナデッタやルチアとは、全く、逆です。巡礼者がもたらす、莫大な金は、彼らに、外車と超豪華な大邸宅を建てることを可能にしました。もちろんこれ以外にも、莫大な金が、銀行に眠っています。
(ちなみに、ファティマのルチアは、メジュゴリエについて、何度も何度も、聖母では、ないと否定しています)
 
年毎に増加する巡礼者から、政府に次いで利益を得たのはフランシスコ会士たちです。この収入が将来、教区のものになることを見越して、フランシスコ会士たちは地元の指導的事業家たちと結託し、銀行を創立しています。銀行の理事の一人はイヴァン・セヴォ神父です。そのほか二人の創立者はトミスラフ・ペルヴァンとジョゾ・ゾウコ両神父。この二人はメジュゴリエ運動では指導的役割を果たしており、現在、この銀行に預金されている巡礼がもたらしたお金は、法律的にだれに帰属するかは、興味深い問題です。
 
 
偽聖母の支持者による、大量の宣伝が人々をだまし続ける
日本でも、ウェーン・ウィーブルやルネ・ローランタン神父の本などが出ています。しかし、彼らは、真実を語っているのでしょうか? その答えは、NOです。
ローランタン神父と言えば、世界的に有名なマリア学者です。これほど高名な神学者が書いた本、そして支持する聖母出現であれば、多くの人が、「マリア様が本当にメジュゴリエに御出現になっている」と、信じて疑わないと言う事があったとしても、いかしかたない事でしょう。
 
しかし、ローランタン神父もここのフランシスコ会の神父達同様、教会に不従順であり続けます。
オッセルヴァトーレ・ロマーノは1984年7月24日、メジュゴリエに関するいかなる文献の出版も禁止するザニチ司教様の声明の詳報を掲載しました。それにもかかわらず、すでに数冊の本が出版されました。それにしてもバチカンが司教様のこの命令を発表してから一週間後、ここの「偽聖母」は「神父たちにローランタン神父の本を読ませ、その本を広めなさい」と命じています。
 
ローランタン神父の本の最後には、数々の癒しの奇跡が報告されていますが、事実は、誰一人も癒されていません。もちろん、ルルド医局に提出された、これらの癒しの報告書は、全て、奇跡とは、認められませんでした。奇跡どころか、癒しの事実すらないのですから、認められないのも仕方がないことです。
 
ザニチ司教様は、ローランタン神父について、こう言っています。「不幸なことに、真理を隠すのはローランタン神父の立場であり続けました。彼にはメジュゴリエに関する十冊ほどの著書がありますが、真理と司教はそこで常に攻撃の対象になっています。彼は人々が聞きたがっていることが何であるかはよく心得ています。であれば、自分を信じる人たちを見つけだすのは比較的簡単であったはずです。人は「真理から耳を背け、作り話の方にそれて行くようになります」(2ティモテ4・4)」
 
 
教会の許可を必要としない聖母
1986年5月23日、ローマの教理省秘書ボヴォーネ司教は、イタリア司教協議会秘書のカポレッロ司教に、巡礼と宣伝禁止のメモを送りました。それでもフランシスコ会の神父たちと「視幻者」たちは、従おうとしません。1987年、ローマ(オッセルヴァトーレ・ロマーノ)は再度、司教の命令を掲載します。ローマの態度が厳しくなってくると、ヴラシッチ神父はついに教会認可をあきらめます。彼は次の声明をもって決定的異端に走りました。メジュゴリエでの出現に公的な認可は不必要です。聖母はメジュゴリエでの認可をお求めになりませんでした。聖母は「わたしは平和の元后です」とおっしゃったのであって、決して「わたしは教会認可を求める聖母マリアです」とはおっしゃいませんでした。
 
 
メジュゴリエを牛耳る人々
1990年の司教様の声明の中で、メジュゴリエを牛耳っている主な登場人物はF・フラニッチ大司教(現在は、引退している)、ルネ・ローランタン神父、フランシスコ会員L・ルプチック神父、イエズス会員アモース・ラストレッリ神父、その他何人かのフランシスコ会士、世界中から集まって来る聖霊刷新運動に関わる人たちです。と、宣言しておられます。
 
 
脱魂の嘘
「視幻者達」と彼らを操るフランシスコ会士たちは、常に、彼らが「脱魂状態」の間は外界と交流がないと主張していました。それで、あるフランス人ジャーナリスト(名前は、ジャン・ルイス・マーティン)がその主張を確かめるために、脱魂状態にあるはずのヴィッカの目の前にいきなり指を突き出してみたのです。何と、ヴィッカは驚いてのけぞりました。幸いなことにこれはすべて撮影されています。ヴィッカの言い訳・・・そのジャーナリストが目の前に、いきなり指を突き出したちょうどその時、ヴィッカは御子イエズスを腕に抱いた聖母マリアを見ており、御子がその腕から滑り落ちそうになったので「床に御子イエズスが落ちないように体を動かしただけ」と言ったそうだが、一体誰が、こんな馬鹿げた言い訳を信じるのであろうか?
 
 
教皇様の発言に関する嘘
ウェーン・ウィーブルの本のP316。このページのはじめには、非公式に教会は、この出現を支持するとあるが、そんな事実は、どこにもない。
そして、同ページの真ん中あたりには、教皇様との公式謁見で、12名のイタリアの司教達が、メジュゴリエについて尋ねた。と言う話が出てくる。そして、教皇様の答えとして、「なぜ、そんなことを質問するのですか。回心し、祈り、断食し、償いに励むのであれば、メジュゴリエに行かせなさい」と答えたと言う。
本当の話だろうか? 地元の司教様が、否定している、聖母出現について、教皇様が、こんな無責任な事をおっしゃるだろうか?
 
事実は、こうです。教皇大使ピオ・ラッギ大司教は、1988年3月1日、ジョセフ・E・オカノー氏に手紙を送っています。「教皇聖下と、聖座で働くその他の職員に帰せられるメジュゴリエ関連の発言が存在する。これらは、一つとして真正なものとして確認されていない…オッセルヴァトーレ・ロマーノに司教の公式見解が掲載されたこと自体、バチカンがその地方の司教たちと一致していることを物語っている」
 
教皇聖下に近いエドワード・ガンニョン枢機卿はそのような言葉が教皇聖下の口から漏れたことはないと断言なさいました。実に、1990年バチカン大使ラッギ大司教ラッツィンガー枢機卿も、オッセルヴァトーレ・ロマーノにクハリック枢機卿とザニチ司教の署名付きで掲載された声明を教会の公的立場であるとして言及なさっています。これが真実です。
 
 
実現しない預言
偽幻視者の一人、イヴァンは、1982年5月9日に、印の秘密について書きました。それには、聖母が、出現を記念して、自分の姿に似せた大聖堂が、6月にできあがると言うことが書かれていました。しかし、それは、いっこうに実現しません。彼は、「もうすぐ、もうすぐ」と言って、その預言の成就の日を引き延ばしました。ところが、驚いたことに、この約束を記述してから、3年後に、イヴァンは、預言について嘘をついたと聖母に、怒られてしまったと言っています。3年間も、ここの偽聖母は、イヴァンの嘘に気が付かなかったのでしょうか? だいたい、ここでの内戦などについても、何も警告もしてくれないのですから、イヴァンの嘘に気が付かなかったとしても、不思議では、ありません。ここの偽聖母は、嘘が得意です。
それから幻視者には、それぞれ、聖母から与えられたと言われている、いわゆる「10の秘密」と言う物がありますが、はっきり言って、あと1000年待っても、それらは、実現しないでしょう。ここの偽聖母も偽幻視者も、皆、嘘つきですから。
 
その他の偽幻視者
メジュゴリエに関連しているか、もしくは、ここへの巡礼後、聖母から、メッセージを受け始めた人達が沢山います。たとえば、テレサ・ロペス、ナンシー・ファウラー、ヴァッスーラ・ライデン、ジアンナ・ビアンキーニなどは、有名ですから、名前くらい聞いたことがあるでしょう。もちろん、彼らも偽幻視者です。彼らのメッセージも神からの物では、ないので、我々は、警戒せねばなりません。
 
メジュゴリエについては、まだ色々な事実が隠されています。ふざけたメッセージもたくさんあります。たとえば、自分は、米のニセダにも出現したとか、UFOは、存在するとか主張し、おまけに、あのニューヨークのベイサイドでの主張を繰り返しています。メジュゴリエの偽聖母のメッセージの根底にあるのは、まさに、多くのカトリック信者が警戒し、教皇御自身も警告しておられる、あの危険な思想、すなわち、ニューエイジです。もし、メジュゴリエのふざけたメッセージをこれからも受け入れるのなら、それは、洗礼も、他の秘跡も、ミサも、キリストの贖いも、全て不要な物、と言うことになります。
 
 
偽幻視者ヴァッスーラ・ライデン
先ほど、彼女の名前が出てきましたので、最後に彼女についても触れます。特にヴァッスーラは、日本でも、知られている人ですので、特に警戒して下さい。
 
(以下はFidelity 1996年2月号のブライアン・ハリソン神父様の記事からの抜粋)
私的啓示もしくは出現が本物であるか否かについて、聖座が決定を発表することは極めてまれである。現代、このような決定は以前にもまして地方教会裁治権者の手に委ねられる。ローマが今回のように介入した裏には、主に、おそらくヴァッスーラがカトリック信者でなく、勝手なことを言って混乱をもたらす非カトリック者として、どのカトリック司教の裁治権にも属さない、という理由があるのであろう。しかしこの決定は、彼女の偽りの教えが、広くカトリックの世界にどれほど司牧的困惑をもたらしているかをも示すものでもある。
 
この新しい状況から三つの興味深い質問をしたくなる。まず、ヴァッスーラ自身の反応である。「イエズス」が彼女の手を取って書かせる、というメッセージは終わるのであろうか?それともそれは挑戦的に続けられるのであろうか? 第二に、ヴァッスーラをあれほど熱狂的に支持したカトリック信者たち、特に、ルネ・ローランタン神父とマイケル・オキャロル神父のような高名なカトリック神学者たちは、どのように反応するのであろうか? 彼らは彼女を支持して何冊もの本を書いており、彼らの支持なしに彼女の今日の成功は考えられないのである。
 
最後に、そしておそらくもっとも重要なことであるが、天のメッセンジャーとして自分が話していると主張するヴァッスーラの公的非難は、さらに規模の大きいメジュゴリエ運動に関連することになるとすれば、その関連はどのようなものであろうか? 前述の神学者たちと世界に散らばるあまたのカトリック信徒を含む、高度に組織化された世界的組織であるメジュゴリエは、もう何年も前から、彼女の世界伝道旅行のお膳立ての大部分を受け持つとか、彼女が大物神秘体験家になるための過程で彼女に計り知れないほどの支持を与えるなど、ヴァッスーラとは緊密に結ばれている。
 
ヴァッスーラに関するローマのこの文書が、メジュゴリエ断罪の先駆的役割を果たすと敢えて期待していいのであろうか? これらの質問に未来がどう答えるかを待ちながら、読者にとっては、ヴァッスーラ自身のためだけでなく、彼女のメッセージを信仰箇条にしてしまったすべてのカトリック信者たちのために祈ることが大事であろう。この否定的判決を受け入れて、あまり大きな心理的損傷を被ることなく、ヴァチカンの通知によって「主が教会に託した信仰の純粋さ」に立ち返る恵みが彼らに与えられますように!
 
以下は、1995年10月6日ヴァチカンが発表した文書の日本語訳。
 
教理省からの通知
 
多くの司教、司祭、修道者、信徒は当省からギリシア正教会の信徒であって、スイスに居住するヴァッスーラ・ライデン夫人に関する権威ある判断を求めてきた。彼女は文書や講演で、世界のカトリック信徒の間に、彼女が天から来ると主張するメッセージを広めている。教理省によって「それらが本当に神からのものであるかを見るために、霊を試そうとして」(一ヨハネ四・一参照)なされた問題全体の冷静で、注意深い検討は、いくつかの肯定的要因の外に、カトリックの教義に照らしてみて、否定されねばならない種々の基本的要因を発見した。
 
これらの、いわゆる啓示があったとされる方法のおかしなあり方に加えて、そこにあるいくつかの教義的誤謬を強調する必要がある。とりわけ、三位一体のペルソナについては、神的ペルソナの特定の名前と働きが混乱してしまうほどに、曖昧である。これらのいわゆる啓示は教会内に反キリストがもうすぐ君臨すると予言する。千年至福説的スタイルで、神が最終的に栄光に満ちた介入をなさり、地上でキリストの決定的来臨の前に平和と普遍的繁栄の時代が来る、と彼女の予言は告げる。それだけではない。カトリックの教義に反して、一種の汎キリスト教的教会の到来が近いことが予言されている。
 
以上の誤謬が彼女の後期の文書にもう見られなくなったということは、彼女の言う「天からのメッセージ」が、単なる個人的黙想の結果でしかないことの印である。さらに、ライデン夫人がギリシア正教の信者であるのに、カトリック教会の秘蹟に恒常的に与ることによって、彼女はカトリック教会の各所で驚きの的になっている。それはまるで、彼女が教会内のすべての裁治権と教会法の規範を超越しているかのようで、実際、彼女が正教会の教会的規律を受け入れないので、彼女自身の教会を牧する司祭や信徒を含めて、彼女は複数の権威筋にとっていらだちの種である。
 
いくつかの肯定的側面にもかかわらず、ヴァッスーラ・ライデンの活動に関しては否定的結果があるので、当省は、信徒が適切な情報を持ち、彼女の思想が各自の教区内で普及しないように司教たちが介入するよう要請する。最後になるが、当省はすべての信徒がヴァッスーラ・ライデン夫人の文書や講演が超自然のものであると考えないように、そして主が教会に託している信仰の純粋さを保つよう招くものである。
 
 
追加:ピオ神父に関する偽りについて
1.ピオ神父の暗黒の3日間について
ピオ神父の暗黒の3日間と呼ばれている、預言が、あります。日本語にも訳されておりますが、これは、ピオ神父の預言では、ありません。(イタリアのサン・ジョヴァンニ・ロトンドの修道院の神父様方が、はっきりと否定されております。ピオ神父は、未来についての預言は、「危険」という理由で、一切残しておりません。これらのことは、ピオ神父の公式雑誌にも掲載されています)
 
2.ピオ神父が関係すると言われている聖母出現について
これについては、有名な所では、イタリアのサン・ダミアノがありますが、もちろん、これについても全て作り話です。これらの聖母出現とピオ神父は、全く関係ありません。
また、この2つの聖母出現も、当地の司教様により、超自然性がないと、否定されています。これらの偽出現にもお気をつけ下さい。

 

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