メジュゴリエの偽聖母

カトリックの一部の者が惑わされている私的啓示「メジュゴリエの聖母」は神からのものではありません。それは公にも私にも容易に確認ができます。

ファチマとメジュゴリエの比較 1:7 誰にでもはっきりと分かる明確な印(ファチマ)

10誰にでもはっきりと分かる明確な印

 ファチマの牧童の慎ましさに関わらず、ファチマではこの御出現が真実のものであることを証明する全くはっきりとした印が与えられました。

 1917年10月13日には、7万人が太陽のダンスを目撃しています。一人残らず全員が目撃しました。当時、ポルトガルフリーメーソンの政府によって全く牛耳られていました。フリーメーソンは報道機関を全て買い取っていました。ポルトガル共和国政府は、反聖職者主義、反カトリックを全面に押し出していました。政府は、ファチマへの巡礼が発展するのを全力を使って阻止しようとしていました。

 しかし、それにも拘わらず、いかなる報道機関にも、この奇跡が起こったことの事実を否定する記事は載りませんでした。また、太陽の奇跡を見なかったと主張する証人のリストが掲載されたことも、そのような話が載ったことも、一度もありませんでした。

 太陽の奇跡は確実に起こりました。それは誰も否定できません。この太陽のダンスは、天文学上の現象ではありませんでした。太陽は現実に踊ったわけではありませんでした。それは明らかです。この奇跡は、自然現象でもありませんでした。しかも、これは集団催眠でもありませんでした。幻覚、錯覚というのは必ず個人的現象であって、集団に発生するものでは決してありません。これについては、例えば、フランス語で1543ページからなるTraite des hallucinations, par H. Ey. Ed Masson, 1973という専門書が、集団幻覚と言うことがあり得ないと証言しています。ましてや7万人の集団錯覚というのは考えられません。

 これは、天主からのものです。天主だけがこの様な現象を引き起こすことが出来ます。しかし、この奇跡については既に7月のうちから預言されていました。聖母は約束の通り、約束の日に、約束の時間に、約束の大きな奇跡を起こされました。

 ルチアは、御出現の途中で突然叫びます。「太陽を見て!」前夜から朝までかけてひっきりなしに降り続いた雨はその時ぴたりとやみました。空には雲がなくなりました。人々は、それでも太陽をじっくりと凝視することが出来ました。

 火の車のように太陽は動き始めました。太陽は回りながら虹の全ての色を次々にとって、光を放ちました。しばらくたちますと、太陽は止まり、また回り始めました。太陽は3回踊り、突然群衆は叫び声をあげだしました。太陽は空から離れて、血のように真っ赤に染まって、地上に落ちてくるように見えたからです。火の固まりによって群衆は押しつぶされるようでした。全く恐ろしい瞬間でした。そして、太陽は元の位置に戻り、喜びがみなぎりました。人々は使徒信経(クレド)や、サルベ・レジナを歌い始めました。大群衆は、口々にこう言いました。「私たちは天主の印を見ました。私たちは天主の印を見た」と。

 これこそ、カトリック信仰の大勝利、天主の大勝利、聖母の汚れなき御心の大勝利の瞬間でした。

11幻視者の生活における超自然の実り

 これについては、シスター・ルチアの回顧録を読む必要があります。ここにヤシンタやフランシスコの聖徳が書かれています。彼らは聖徳の香りのうちに死んでいます。教会は近いうちにおそらく彼らを列聖することでしょう。

 シスター・ルチアについては、彼女の正直さ、彼女の慎ましさ、謙遜さが輝いているとだけ言いましょう。彼女は、天主のご計画が実現するためにいかなる犠牲を払うこともいといませんでした。

12信者の霊魂における超自然の実り

 ファチマはポルトガルの救いの曙でした。当時、一世紀以上にわたって、特に1910年の革命以来、聖マリアの地はフリーメーソンによって支配されていました。しかし、御出現の後、あからさまな迫害は止み、サラザールSalazarはあからさまなカトリック政府を作ることが出来ました。リスボンの総大司教であったチェレジェイラCerejeira枢機卿は、サラザールとともに、聖母がファチマの御出現によってポルトガルを救われたと公言するほどでした。

 ポルトガルの司教たちは、聖母のご要求に答えるという素晴らしい功徳を積みました。彼らは全員一致でポルトガルを聖母の汚れなき御心に奉献したのです。その後、聖マリアの地に、天からの祝福が雨あられと降りました。回心の奇跡。全国各地で、カトリック信仰の復興が起こりました。政治社会的刷新の奇跡。スペイン内乱中における平和、第二次世界大戦中の平和。ポルトガルは聖母によって奇跡的に保護され、守られました。

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