メジュゴリエの偽聖母

カトリックの一部の者が惑わされている私的啓示「メジュゴリエの聖母」は神からのものではありません。それは公にも私にも容易に確認ができます。

3:3 幻視者の最初の反応(メジュゴリエ)

第3部メジュゴリエ・続(霊の識別:3-3)

3 幻視者の最初の反応

 

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 最初の「聖母」の出現は1981年6月24日でした。私たちは、幻視者の使うクロアチア語を使って「聖母」の代わりに「ゴスパGospa」と言いましょう。

 ヴィッカはブバロ師にこう言っています。

「この日は祝日でした。でも私はミサに行きませんでした。私は数学の補習授業があってモスタールに行かなければならなかったからです。期末試験に失敗し、この補習授業があったのです。私は家にお昼頃に戻りました。バスは人で一杯で、とても暑かったのです。私たちは朝、午後に一緒に散歩をしようと決定していました。私たちはいつも一緒でした。でも、家に帰ると私は寝転がって寝てしまいました。」

 ミリヤナとイワンカがヴィッカの家に来ますと、この二人はヴィッカの母親ズラタに「起きたらすぐにヤコブくんの家で合流して」とだけ暗号のようなメッセージを残しています。

 そう言うわけで、まず、ミリヤナとイワンカが二人だけで出かけます。彼女はポッドブルドーの道を歩きます。彼女たちは隠れてゆっくりたばこを吸うために村から離れたのでした。彼女たちのポケットには町で買った紙巻きたばこが1箱入っていました。そしてたばこを一服すると村に戻り始めました。

 イワンカは言います。「私たちは二人だけで歩いていました。私たちは村の方に戻る途中でした。私は機械的に丘の方に顔を向けますと、ゴスパの影を見ました。それは光っていました。私はミリヤナに言いました。「ゴスパを見て!」ミリヤナは腕をこう出して私に言いました。「なあに、ゴスパが現れたの?」私たちは村の方に道を歩き続けました。ミリヤナは見ようともしませんでした。それから、ミルカ(マリヤの13歳になる妹)の家に行きました。ミルカは自分と一緒に羊の群を探しに行ってと私たちに頼みました。私たちは道すがらおしゃべりをし、私たちが到着すると私たちはゴスパを見ました。私たちは跪き、そこで祈りました。群は自分たちで家に帰り、それから、ヴィッカとイワンともう一人別のイワンが到着しました。」

 この間、ヴィッカの姉妹が一人ヴィッカを起こします。「『起きなさい。あんた学校に遅れるわよ。』これは冗談でした。私は起きて、服を着ました。私はミリヤナとイワンカを探しに出かけました。・・・道に出ますと、私は小さなミルカ・パヴロヴィッチと一緒の彼女たちを見つけました。3人とも何かを見つめていました。彼女たちは非常に恐れているようでした。彼女たちは、私に来るように合図をしました。私は急いで近づきました。おかしい!あの子たちは一体何をそんなに注目しているのかしら?彼女たちは叫びました。『ヴィッカ、ほら、ゴスパよ!』」(Babulo)

 彼女たちは、興奮した大きな声で近くに来いと言っていましたので、ヴィッカが彼女たちに近づき「何が起こったの?蛇でもいるの?」と叫びました。

「違うわ、蛇じゃないわ!」ヴィッカは近づきますが、出現を見て、恐れのあまり、裸足になって逃げ出してしまっています。このことは非常に重要です。ヴィッカが、出現を見て、パニック状態に陥り、逃げ出したのです。

「私は靴を脱いで、裸足で気が狂ったかのように走って逃げ出しました。村の近くまで来ますと、嗚咽が始まりました。これをやめることは出来ませんでした。何故彼女たちはゴスパと楽しんでいたのでしょうか?私には何をしたらいいのでしょうか?自分がどこにいたらいいのでしょうか?も分かりませんでした。」(Babulo)

 ヴィッカは自分の家に避難しますが、奇妙なことに、またそこに戻ろうとします。道すがら、彼女たちは、二人のイワンにあいます。当時20歳のイワン・イワンコヴィチと、16歳のイワン・ドラジーチェヴィッチであった。彼らはビニール袋にリンゴを幾つか持っていました。彼らはヴィッカにリンゴをあげようと言います。しかし、ヴィッカは「でも、リンゴなんか欲しくありませんでした。私の頭には一つの考えしかありませんでした。それは、この『ほら、ゴスパよ!』という叫びでした。嗚咽にむせびながら私はイワン[16歳の若い方のイワン、ヴィッカはこちらの方を良く知っていました。このイワンが将来幻視者になる]に、『ゴスパを見たと言っていた、あの3人の女の子たちの近くまで、私と一緒についてきて』と頼みました。『私は怖いの』と言うと『行こう、何を怖がっているんだよ』とイワンは答えました。」(Babulo)

「イワンはこうして[私と行くことを]承知して、私たちはそこに行きました。道すがら私はイワンに言いました。『私はゴスパを見ようとは思わないわ、ただあそこにいたいだけなの』と。そこに着くと私たちも、ゴスパを見ました。」(Babulo)

 16歳のイワン・ドラジーチェヴィッチもこの最初の日にゴスパを見ています。彼もヴィッカと同じように、ゴスパを見ると恐ろしさにつまされ、逃亡します。ヴィッカはこう言っています。「イワンは囲いを駆け下りてすぐに逃げ出しました。そして、リンゴや自分の持っていたものを全て放り出していきました。」(Babulo)

「私はイワン・ドラジーチェヴィッチが一目散に逃げ出すのを見ました。そして、私はイワン・イワンコヴィッチに尋ねました。

「あなた何か見た?」

「僕は何か真っ白くて動くものを見たよ」と彼は答えました。

今度は、私たちと一緒にいたミルカ、つまりマリヤの妹に何か見たかと聞いてみました。ミルカは「私はゴスパを見た」と言いました。」

 この2回目は、ヴィッカは恐ろしさをこらえて、何かを見ようとそこに残りました。

「時は夕方の6時半で、少し雨が降っていました。少し暗くなりかけていました。私はそれが本当に真っ白なのを見ました。私はその服と黒い髪を見ました。彼女は右手に何かを持っており、隠したり見せたり絶えずしていました。でも私にはそれが何か見ることが出来ませんでした。彼女はこうやって何かを見せていました。それから私たちが近くに行くようにと呼びました。でも誰が行きたがったでしょうか?私たちは互いに「彼女が私たちを呼んでいる、でも誰が行こうか?」と言い合っていました。」

 ヴィッカによると、ゴスパのシルエットは200-300メートル離れたところからでも見えたそうです。(ローランタン『メジュゴルイエにおける聖母マリアの出現』p102)

 ミリヤナによると、ゴスパを見たとき彼女は、恐ろしさと言うよりも喜びの身の毛のよだつのを感じました。この晩はゴスパは何も語りませんでした。

 少し後になるとヴィッカはブバロ神父にこう語っています。

「何度も彼女は私たちに手で合図をしました。」

 ブバロ神父が「あなた達は近づきましたか?」と聞きますと、ヴィッカは「いいえ、私たちはあまりにも怖かったのです!」と答えています。

ブバロ神父「あなたはどれだけそこにいましたか?」

ヴィッカ「正確にはわかりません。もしかしたら5、6分。そのあとで私はまた自分の家に逃げました。私は嬉しかったけれども、同時に恐ろしかったのです。私は怖かった、でも満足でした。私は長椅子に身を投げ出し、泣きじゃくりました。泣きまくりました。」

 その他の者はヴィッカの後5、6分まだ残っていました。

 この第1の御出現で、この影を見て皆はゴスパであると確信していました。しかし、それと同時に、天からの出現が醸し出す畏敬の念と言うよりも、むしろ強烈な恐怖感が走りました。恐れがそこにみなぎっていました。

 ルプチッチ師の質問に、6人とも怖かったと答えています。ヴィッカによれば、「第1日目は、私たちは皆、顔をしかめてわめくような声を出しました。」と言います。(ロランタンp103)

 ヴィッカは家に帰ると全てを皆に話しました。信じる者もあり、びっくりしない者もあり、UFOだと言う人もあり、人は適当なことを言い合っていました。しかし、ミリヤナとイワンカは隠れてたばこを吸いに丘まで行ったことを言わずに黙っていたようです。

 恐怖、恐れ、失神、このような雰囲気での御出現に、私たちは少なくとも不安を感じます。

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